『みずうみ色のウィピル』作/すけの あずさ BL出版/刊
『みずうみ色のウィピル』
作/すけの あずさ BL出版/刊
出版社公式HPよりーーーー
あるところに、あおのウィピルばかり着ている村があります。
ラサは、湖のほとりの村でお母さんと暮す。
ラサは、お母さんから機織りを教わり
みごとなウィピルを織れるようになりました。
娘に成長したラサは、市場に売りに行きましたが、
しゃべるのがにがてでなかなか売れません。
ある日のこと、ラサが湖で洗濯をしていると魚が話しかけてきました…。
ーーーーー出版社公式HPより
対象:3歳から
読み聞かせ:約8分くらい
すけのあずささんにとって、
『うみのハナ』『やぎのタミエはおかあさん』(2作共:BL出版)に続く
3作目となった、こちらの絵本。
えほん旅がしたくて会期初日、海南市で
5月12日まで開かれている原画展へ行ってきました!
レンガ作りの壁に全ページ展示された原画。
まずは絵を順にながめるだけでも、ため息。
そして、もう一度、
絵本を開き読み進めると、えっ、魚がしゃべりはじめた?!
あらら~、ファンタジーの世界じゃないですか。
喜びそうな子どもさんの顔が浮かびます。
2013年、著者がハネムーンで訪れた、
世界一美しいといわれるアティトラン湖の周囲にある村、
サンタ・カタリーナ・パロポで暮らす人達が着ていた『ウィピル』。
なかでも、女性がまとっていた青色に目を奪われ、
日々の女性達の働くさまもスケッチ。
男性も家族も小さなお子さんまで、ウィピルを身にまとっているのをみて驚いたそう。
「すべては神が完全にするため、完璧にせずつくる」という
深い意味を守る村での織物は、母から娘へ代々受け継がれてきたものだという。
今回の原画展では、
スケッチ日記と、当時現地で購入されてきたウィピルもあわせて展示。
きれいな色の糸を幾重にもつむぎ描かれた柄は、雷など様々なモチーフのデザイン。
さわってもいいと言ってくれたので、そーっと持って重みを感じると、
織物に興味のある人達にとっては、またとない機会だろうな・・と思い浮かぶ人達がいる。
そして、著者が目の前にいるのに絵本へサインをもらわないなんて、もったいない♪
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和歌山県海南市船尾166 旧田島うるし工場内
OLD FACTORY BOOKSにて
5/2(木)〜5/12(日)
10:00-17:00
※
5、7、8休廊